反転授業のデメリットと限界【リモート授業とも関連】

反転授業の研究をしていた先生が、実践して成果を出して、他の先生も活用するようになったところ、学校全体で反転授業をやらない方針に変えたという話を聞きました。その原因は、現在行われているであろうリモート授業でも起こり得るものでした。

今回の記事では、反転授業を行う際に気をつけたいことをメモしていきます。

1.反転授業とは

反転授業とは、一般的に「生徒が事前に授業ビデオで学習をしてきて、教室では演習や、討論をする授業。教員は個別の生徒に対応することを主とする」というものです。
アクティブラーニングの有意性が全国的に謳われて、その一つの手法としてたびたび取り上げられるようになりました。

教室では教員からの教えではなく、疑問に感じたことを能動的に議論する、という形なので、活発に脳が動く、というわけです。教員は寄り添いコーチングをする役割となります。

2.中止に至った経緯

しかし、学校でこの手法が広まったところで、学校全体で行わないようにするという方針が出されました。理由はとても単純で、

複数科目で事前に授業動画をみておかなければいけないので、生徒の時間が足りなくなったから

というものです。家で代わりに授業を受けて、通常の授業内で議論するということは、単純に考えて1単位あたりで必要な時間が倍になっている、ということなので、色々な科目でそれをやり始めたら当然時間は足りなくなりますね。

結果として、反転授業は学校全体の方針として実施したら成立しないことが判明しました。

3.その学校での次の方針

中止になった学校では、代わりにPBL(プロジェクトベースドラーニング)の形式での授業が主流になったようです。PBLに関しては、私も今勉強中なので、今回記事にはできません。今後、まとめていきたいです。

4.リモート授業と重なるところ

現在コロナウイルスの影響で自宅待機の学校がほとんどで、動画配信で授業をしている学校も多いと思います。
お昼の授業の代わりに動画配信をしている、という構造なので、今回紹介した事例と全く同じ状況ではないですが、「動画を見ることで予習をしてもらう」「動画をみた後、確認テストを行う」などの通常の授業の要素にプラスαしている先生も多いです。

それを全教科でやり始めると、生徒の時間が足りないということになりかねないので、注意が必要かなと感じています。
学年全体でどれくらいの時間を生徒に要求しているか把握するというステップは必要不可欠だと思います。

リモート授業をしている学校の教務の先生や、ICT関連の部署にいる先生と、このような事例共有できればと思い記事にしました。
参考になればと思います。


*編集後記をnoteで投稿しています。よろしければこちらもどうぞ。
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