センター試験が終わり、高3生がセンターリサーチを送りましたね。
今年の物理は難化?易化?私の個人の意見を書き起こしておきます。
私の個人的な感想は。。。
ズバリ易化!しかし、平均点は例年通り。。。
ポイント① 教員と生徒の間の難易度ギャップ
教員から見ると計算量も少なく、原理をシンプルに聞いてくる問題が多いように感じました。なので近年の難化傾向から外れ、易化といえます。
しかし、「生徒の練習が不足しやすい部分」や、「紛らわしい2択」などが出題されており、平均点は例年通り(62点くらい)に落ち着くと予想します。
ポイント② 生徒の練習が不足しやすい部分
第3問の前半がこれにあたります。薄膜の干渉に関して、光路差が2ndcosθということばかりに慣れていて、「どこの点とどこの点が同位相か」ということには無頓着になっている。また、「見かけの深さ」に関しても「なんとなく線をいっぱいかく」という練習になっている生徒が多いのです。
今年指導している生徒のからも「解説を見たらわかった、だから悔しい」という声が出ていました。その理解度だと安定して得点するのが難しくなるのだよ。。。
セミナーやリードαだけでは練習できない作図問題は、教員から提供してあげたいところです。私は以下のような問題を光波の授業で生徒に小テストとして課したりします。
「どんな作図をすれば良いのだろう?」
そう思いながら解く経験は教員が生徒に提供してあげないといけないですね。
(私が生徒に課している小テストは教材データのページで紹介しています)
ポイント③ 紛らわしい2択
「紛らわしい2択」とは原理を正しく理解すれば、全く紛らわしくないが、全員が全員そういう理解ができる訳ではく、「覚える」という処理をしてしまっている場合に出てくる失点です。今回でいうと、第2問の半導体の部分です。
基礎の基礎の部分ですが、半導体のキャリアを答える問題の正答率は、75%もいかないと思います。教員から見たら、この問題は100%当てて欲しい問題ですが、「覚えて2択」としてしまっている生徒も一定数いるからです。
こういう問題に関しては、単純な暗記にならないようにサポートが必要だと思います。「結合部に向かって電子とホールが集まり、そこで中和される」と覚えておけば、Aのキャリアがホールで、Bのキャリアが電子と考えるのは簡単になります。このように「紛らわしい2択」になるべくさせないような工夫をしていきたいです。
他の分野でいうと、「交流回路における位相のずれ」も紛らわしい2択になりえます。「Vを基準にIがどうなるか」と聞かれるか「Iを基準にVがどうなるか」と聞かれるかで混乱しないように、「必ずVを基準で考えてから問題に合わせて考えなさい」と思考のステップを仕込んでおくことで生徒のミスは断然減ります。
このような点で、教員と生徒の難易度ギャップが生じる試験だったと思います。
おまけ:その他の問題について
単純な難しさで、大問4力学のグラフ選択も正答率は低く出る傾向にあるでしょう。これも小テストなどで対策をしておくと、グッと出来がよくなるタイプの問題かと思います。声をかけるだけでなく、小テストを課すことで軌道やグラフを考える習慣をつけさえることが大切です。
(どんな問題を小テストとして課すかは教材データのページの力学の部分をぜひ)
あとがきと挨拶
長々となってしまいましたが、これがこのブログの第1回目の投稿です。初のブログなので不慣れで読みづらい文章になっていたかと思いますが、お付き合いいただきありがとうございました。これからコツコツと書いていきますので、よろしくお願いします。