担任業務をしていると、正解がわからないことにたくさん出会います。例えば、教室清掃を生徒だけに任せるのか、教員も参加するのか。今回はこんな小さいことを話題にしてみます。
1 私は手伝わない人
私は手伝わない人です。教室にいて、掃除する生徒たちをジーーーーーーっと眺めています。ちょっと気持ち悪いですね。
担任は一番生徒の近くにいる教員だから、何か異変があったときにはなるべく早めに気づきたい、それのためにじっと見るのです。
誰と誰が仲がいいのかな?いつもと変わらず健康に過ごしてるかな?
これくらい単純なことですが、授業の時間では意外とわからないんです。文化祭とかの行事も特殊な時間で参考になりません。
でも掃除の時間(放課後の時間)は、生徒の素の動きを見ることができます。放課後という生徒がメインの時間に、先生がただの風景でいられるこの時間はとっても貴重です。逃すわけにはいかない。
ただ掃除を手伝っていたら掃除に集中しちゃって、結構見落してしまうことに気がつきました。そして私は手伝うことをやめました。
2 手伝うメリット
1で話をしたのは掃除を手伝わない最大のメリットなのですが、手伝うことで得られることもあります。
掃除を手伝うと、生徒は「あの先生は掃除を手伝ってくれる良い人」と思ってくれます。こう思われることも担任をやる中で大切なことだと思います。
「いい人」と思ってもらえていたら、悩みがあったとき、困ったときに、頼ってきてくれるかもしれません。生徒のからの相談で異変に気づくこともできるのです。逆に手伝わないと「手伝わないとかないわ」「監視されていて嫌」という風に思う子もいます。(何回面談でこう言われたことか………
3 生徒の異変に気づく方法としてどちらをとるかの問題?
こうまとめると、
「自分で観察して異変を感じとるように努めるか」
それとも
「生徒との距離を近づけて、異変を生徒から知らせてもらえるようにするか」
どちらの方法で生徒を見守るかの差なのかなと思います。先生に頼る、という発想がそもそも無い生徒もいるので、観察してあげることも必要だし、観察なんて感覚的な方法では異変に気づけない時がほとんどかと思うので、生徒との関係を素早く築いた方がいいかもしれません。掃除を手伝う日と、観察をする日をバランスよく使い分けてもいいかもしれません。
4 正解は何だろう
正解はやっぱりわからないですね。教員の性格やキャラによって正解は違うと思います。私も色々試していって一番いい方法はまだまだ模索していきます。
おまけ 観察で気づけるのか
「観察をジーーーーーーっとすると本当に異変に気づけるのか」という点についてお話をしておきます。
学校現場では「いじめに関するアンケート」により第三者からトラブルの報告があり、異変に気づけることがまぁまぁあります(意外でしょう?)。
でもそれで発覚する前に、「なんだか元気がないな」と思って当事者とのコンタクトが取れるということが頻繁にありました。観察という感覚的な方法ですが、毎日みていると結構変化に気づけたりするのは確かです。
だから掃除を手伝わなくするのは少し怖かったりもします。どないしよ。
同業の方、コメントでアドバイスとかいただけると参考になります。ぜひぜひ。