センター直後のこの時期に、生徒にどんな声をかけるべきか、正解は今でもわからないけれど、毎年変わらず心がけていることがあります。それは、、、
その生徒が実際にやってきたことを根拠に話をすること
自分の経験談とかを並べるよりも、その生徒自身が積み重ねてきたことを一緒に見つめなおしてあげることをしてあげたいと思っています。
では具体的に、どんな声かけをするか、ある程度のカテゴリ分けをしつつ今年実際にかけた言葉を紹介します。
1国立志望の生徒に向けて(私立受験の人にも共通)
国立前期の生徒には
「あと夏休み丸々1回分あるんだよ」
この言葉は常套句ですね。毎年言ってます。国立志望以外の人にも必ず伝えたい。これは夏休みに頑張った生徒にほど励みになる言葉だと思います。夏休みにやったことを思い出して「まだまだあんなに取り組めるんだ!」そう思ってもらうことが大切です。ここまででかなり受験生は疲れてきています。もう一踏ん張りを一人で頑張り切れる受験生は少ないので、力を注入してあげましょう。
2センターがうまくいった生徒に向けて
センターがうまくいった生徒には
「よかった!!いつも通り頑張れて。次もうまくやるために、同じように頑張ってこうね」
内心とてつもなく嬉しくて、一緒にはしゃぎたい気持ちになりますが、浮ついても得なことは1つもないので、「その上出来な結果はあなたのいつも通りなのだよ」と諭して、次の試験に向けての気持ちを引き締めつつ、切り替えを促します。
3センターがうまくいかなかった生徒に向けて
センターでいつも通りの点がとれなかった生徒には前提として、こちらから進んで声はかけずに、生徒の吐き出したい気持ちが生徒から出てくるのを待ちます。当日かもしれないし、次の日かもしれないし、3日後かもしれないですが、ひたすら待ちます。
待っている間は、シンプルに教科指導をして、こちらから見てわかる穴をそっと埋めてあげれば良いのです。
気持ちが溢れてきたときに、その気持ちに答えてあげましょう。
4溢れた弱音に対して(3の続き)
今年、センターでうまく点が取れずに弱音をはきだしてくれた生徒とはこんな話をしました。
生徒「センター失敗とかよくいうけど、これくらいが自分の本当の実力なのかなって思った」
筆者「普段通りいかなかったんだね、悔しいなぁ。でもね、私が見てきたあなたなら〇〇点ぐらいとる力はついているはずなんだ。だからそれは必要な反省だけれど、そう思い込んじゃいけないよ。」
無根拠に〇〇点ぐらいはあなた取れるよ、と言っても「無責任で適当な慰め」になるので逆効果です。しかし、1年近く(またはそれ以上)向き合ってきて師弟関係が育っているなら、その師から言われた「〇〇点ぐらい取れる力はあるはず」という言葉は説得力と共に、大きな励みになるはずです。
しかし、センターの点が見込んでいた点数になるわけではないので、失点に繋がった部分や、これからの指針についても話をして第一志望への作戦を立てました。
まとめ
生徒は1人1人積み重ねてきた努力が違いますし、抱える感情も誰かと同じなんてことはないので、こんな風にあらかじめ声かけの用意をできるものではないともおもいます。しかし一貫して「今までの努力を一緒に見つめなおして、もう一度受験に向けて進み始める第一歩を踏み出させる」ということが大切とおもいます。
センターから2日たち、生徒が再び頑張り始めた日の記事でした。