先日、教育関連ニュースで、「UD(ユニバーサルデザイン)フォント」について特集を見かけました。奈良県の学校で導入し学力アップの効果もあったとのこと。
↑リンク先の記事は削除されました。
試してみたらとてつもなく素晴らしいものだったので紹介します!!
↓参考 物理のプリントに使うフォントについて書いた記事
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1 UDフォントとは
「UDフォント」とはユニバーサルデザインフォントの略です。
そして「ユニバーサルデザイン」とは
「文化・言語・国籍や年齢・性別などの違い、障害の有無や能力差などを問わずに利用できることを目指した設計」
のことです。つまり、どんな人でも読みやすいことを目指したフォントということですね。
ニュースで出ていたのは50000円くらいするものでした。高すぎ!!
でもよく調べたらフリー版もありました。「MORISAWA BIZ+無償版」というサービスで提供されています。メールアドレスの登録が必要ですが、興味ある方は下記リンクからフォントをインストールしてみてください。
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/bizplus/?_fsi=4SPWg23e
ページ下部の「MORISAWA BIZ+無償版」というところです。
2 本当に読みやすいのか
実際に「明朝体」と、MORISAWA BIZ の「UD デジタル 教科書体」のフォントで問題を見比べてみましょう。
まずは「明朝体」
次に「UD デジタル 教科書体」
確かにUDフォントはみやすいです。まず字が太いです。視力が悪くても、細い線の部分が見えなくなることがなさそうです。しかし、ただ線が太いだけだと、画数の多い漢字で文字がぐちゃっと潰れてしまいそうです。でもみてください。「摩擦」という漢字が全く潰れていません。
ほら!!
しっかり細かいところも線が分かれています。
確かにこれは、どんな人でも読みやすく、誤読が減り、正しい漢字を学べるフォントと言えそうです。
3 黒板に文字を書く時に気をつけることが見えてくる
UDフォントがなにをもってUDフォントになるのか、という説明が販売企業のホームページに載っています。それを見ると、黒板に書いた文字を見やすくするポイントが見えてきました。
一例を下記に示します。
画数が多い漢字も線が重ならないようにする。
空間を広くとるような工夫をする。
とめ、はね、はらい、飛び出し、などの刺激はむしろ減らす。
紛らわしいシルエットの数字は、紛らわしくならないように書き分ける。
UDフォントをきちんと観察すると、板書もきれいにかけるようになりそうです。
終わりに
今回はUDフォントの紹介でした。フリー版をぜひダウンロードして使ってみてください。