あるだけで授業のクオリティが上がる?
そんな夢見たいなアイテムを紹介します。まだ持っていない先生はぜひ試してみてください。
目次
1. タイマー(カウントアップのあるもの)
《おすすめ度》 ★★★★★(必須級)
《使用用途》
小テスト、演習時間、思考時間など時間で区切る。
《効果》
・(生徒も教員も)時間に無頓着にならない。
・終了時刻にアラームを鳴ると生徒が終了を意識してくれる。
《+α》 カウントアップ機能が有効なわけ
時間設定は教員が思っている以上に難しいです。
声の大きい(目立つ)生徒は、思考時間も短い傾向があり、生徒の様子だけで時間設定をすると、短く設定しがちになります。
平均的な子がじっくりと問いに向き合う時間を確保するには、一見終わったように見えてから、さらにもう少しの時間が必要なことが多いのです。
平均的な子が、きちんと解き終わっていたり、思考を発言できていれば適切な時間と言えます。
そんな難しい見極めのためにカウントアップ機能が助けになります。
「じゃぁシンキングタイム3分間!」
と指示をしてカウントアップを開始します。そして生徒の様子を見ていると、
(あれ?そろそろ止めても大丈夫そうだな)
という風に見えてきます。そこでカウントアップのタイマーを見ると
(まだ2分しか経ってない!!)
ということに気づいたりします。
授業を組み立てている段階では3分必要と考えていたのに、声の大きな生徒に引っ張られ、短く切り上げてしまう、そんなことがあったりするのです。
でもカウントアップ機能のタイマーを側に置いておけば、『思ったよりも時間が経ってないな、冷静に生徒を見てみよう』と考えることができます。冷静に見た上で、十分な思考時間が取れていると感じたら、次からその時間で設定するように授業をブラッシュアップしていけます。
タイマーなしで、いつも直感で時間設定していくよりも、断然クオリティはアップします!!
私が使ってるタイマーはこれ!
《いいところ》
カウントアップ機能つき(重要)
音量0モード有り
かわいい
《悪いところ》
10分前、5分前に予告の音がなる。これを消すことはできない(音量を0にしておけば鳴らない)
前述の通り、カウントアップは授業をよくするために必須級に重要なポイントです。
消音機能は、こちらの時間設定がよくなかった際に、音が鳴って生徒の集中を切らさないために、基本は鳴らない設定にしておく感じです。ちょっと光るので、消音でも教員は時間がきたらわかります。
基本的に消音にしているので、アラームの代わりに後述の笛を使います。
このタイマーの不満点は、終了10分前と5分前に音がなってしまうことです。しかもこの機能をオフにすることができません。
5分以上の時間設定の際に、終了前なのにピピピ、と音がなって生徒の集中を切らしてしまうことがあります。そんなわけで消音モードとセットで使う感じになっています。
2. 笛(または音を鳴らすもの)
《おすすめ度》 ★★★★☆(あったら絶対便利級)
《使用用途》
思考時間終了時など、意識を区切るために鳴らす。
《効果》
音を出して時間を区切ると、目に見えて進行がスムーズになる。
私が使っている笛はこれ!
「ぷー!」って感じの音がなります。鹿の鳴き声らしいです。
すごく高く、大きな音が出るのですが、教室は和やかな雰囲気を維持できます。
「ピッ!!」という通常の笛だと威圧感が出てしまうかなぁと思ってこのような笛にしました。
他の動物の笛もあるようなので興味があったら注文して見てください。
また、笛以外にも鐘や、ティンシャという楽器で同様のことをしている先生もいらっしゃいます。参考までにどうぞ
3. 指示棒
《おすすめ度》★★★★★(必須級)
《使用用途》
・説明が聞きやすくなる
・注目してほしいポイントにフォーカスできる
・ベクトル関連の説明の時にベクトル代わりに
《効果》
効果がたくさんに鳴ってしまったので、1つずつ区切って説明します。
・教員の体が生徒の視線に入らなくなる
教員の体ってかなり大きな障害物で、指差しで説明すると席順によって生徒が黒板を見れない事態になります。指示棒があれば、どの席からでも黒板の説明を見ることができます。
・指示語(こそあど言葉)による混乱が減る
授業で意識して使わないようにしている言葉が、「ここ」とか「そこ」とかの指示語です。
ノートを取ってたりプリントを読んでいる生徒にはどこのことかわからないからです。でもどうしても使わなければ説明できない時、指示棒があれば注目を集められます。
・アニメーションでベクトルを説明できる
物理特有の使い方かもしれませんが、指示棒をベクトルの代わりに表示し、アニメーションで説明することができます。
放物運動などで、軌道に沿って指示棒を動かすと、速度ベクトルの変化が見てとれます。頂点で水平成分しかないことも直感的に伝えられます。
この使い方をするためにも、先端の色が目立つ指示棒がおすすめです。
・+α 無意識に出てくる効果も
指示棒を使って説明することで見やすくなる以上の効果があります。それは教員の体の向きが生徒の方を向くことです。
あまり意識しないで喋ると、黒板に書いてある文字を見ながら話すので、生徒に背を向けてしまいがちです。
すると、声も通らないし、生徒の視線に入って邪魔になるし、生徒の様子を見ることもできません。なので意識して生徒の方を向いて話すべきなのです。
指示棒をもって話すと、自然と黒板に向かって喋ることが減るので話が通りやすくなります。
私が使っている指示棒はこれ!
《いいところ》
・伸ばすと大きく、縮めると短い
・作りもしっかりしていて、壊れにくい
・先端に色がついている。
悪いところはありません。不満がない指示棒です。おすすめ!
4. おまけ カードやサイコロ
《おすすめ度》 ★★☆☆☆(なくても大丈夫)
最後におまけです。
出席番号が書かれたカードや、ランダムな数字を作れるサイコロなどがあれば、生徒を指名する時や、グループ発表させるときの順番決めなどで、平等にランダムに行えます。
あったほうが便利程度です。
あるだけで授業のクオリティが上がるアイテムの紹介でした。使ったことがないものがあれば、ぜひ試して見てください。