中高生の学びとSDGsについて、学校指導で実践したことをまとめるシリーズ第3回です。
今回は、生徒自身に動き始めてもらったときの記録です。
前回の記事
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1.SDGsのゴールを具体化する
前回までの取り組みで、「SDGsとはそもそも何か」ということを教員主導で知ってもらいました。ここからは個人で調べ、深める作業にシフトします。
生徒の興味関心はそれぞれ違うので、全体に一つの結論に向かって動くのではなく、個人で動いてもらうことがテーマになります。
教材として利用したものはインターネットでした。
1-1吉本SDGs
お笑いの吉本興業はSDGsへの取り組みを大々的に広報しています。
生徒にとってもとっつきやすい題材です。
「ローカル」をテーマにした活動をしているので、身近な課題が題材となっています。
https://www.yoshimoto.co.jp/sdgs/
1-2 SDGs.TV
ゴールごとに、課題を具体化したムービーが作成されています。
吉本SDGsよりも大人向けで、「グローバル」な視点の題材が多いです。
現在、2020年6月のリニューアルに向けて改修中のようでした。タイミングが悪くて申し訳ない。
ショートムービーは登録なし、ロングムービーは無料会員登録で見ることができます。
1-3 朝日新聞 SDGs
目標別に新聞記事を逆引きできるサイトです。
生徒には動画資料以外に、文献での調査も大切にして欲しく、そのとっかかりとして、新聞に触れることは大切だと思います。
SDGsターゲット169を読む
動画などで、生徒それぞれの関心事に関して、何が課題なのかを具体的に知ってもらったとこで、SDGsターゲットの存在を生徒に知らせます。
SDGsターゲットは、イマココラボさんのサイトでみやすく掲載されているのでおすすめです。
↓リンクはこちら
SDGs(持続可能な開発目標)17の目標&169ターゲット個別解説
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/17goals/
SDGsターゲットは、ゴールよりも具体的な達成目標です。
例えばゴール1「貧困をなくそう」では、
ここでの目的は2点あります。
① 目標の具体化(数値化)がとても大切であることを知る
(SDGs以外の探究活動にもつながります)
② SDGsのゴールはスケールが大きすぎて、志は高くなっても身近なアクションに落とし込めないことが多いので、ここで身近なものとという意識を少しでも持ってもらう
ということです。
SDGs.TVなどでみられる動画はグローバル視点での物が多く、
「高校生にできることなんて何もないのでは?」
と感じてしまいがちです。
そこで、ターゲット169などで自分たちにできることを意識してもらうのです。
吉本SDGsもローカルをテーマにしているので、高校生でもできること、を考えるには有効な教材と言えます。
働きかける教員は特に②の目標を意識して生徒に声をかけることが必要でした。
3. ここからアイデア出し
ここまで生徒にSDGsを知ってもらい、個人で深める、ということをしてきたところで、実際にSDGsに向かって行動を起こしてみよう、というステップに入ります。
SDGsに向けて、取り組めるアイデアは何かあるだろうか?
これを考えてきてもらいます。前回の記事でも紹介したSDGsアイデアブックのオリジナル版を作ってみよう。という取り組みをして行きます。
これに関しては、実際に動き始めて気づいた反省点が本当にたくさんありました。次回の記事でまとめます。