本屋さんに行くと、本当にたくさんの物理の問題集や参考書がおいてあります。その中から志望校の難度別にオススメを紹介します。
1 問題集と参考書の違い
オススメを見て行く前に、問題集と参考書の違いを確認しておきましょう。
問題集とは文字の通り、問題を集めたものです。原理の説明や、公式の導出などが目的の本ではなく、演習のための本です。
参考書とは原理の説明や公式の導出など、授業の代わりになる内容が書かれているものです。1から勉強し直したい時や、問題集を進める際のサポートブックとして使用するものです。
今回は問題集にクローズアップして、参考書のオススメはまた今度行います。
2 問題集は、精選系と網羅系に分かれている
精選系は主に予備校から出ているもので、問題数が少ないので取り組みやすいが、穴がどうしても出てしまう。本番で足元をすくわれる可能性があります。
網羅系は、問題数が多くやりこなすのが大変だが、穴はできづらいです。
3 難度別 おすすめ問題集
いよいよ難度別おすすめ問題集一覧です。
網羅系 | 精選系 | |
東大・医系・東工大レベル |
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難関国立・難関私大レベル |
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有名国立・私立・センターレベル |
この表で紹介する6冊はどの問題集も問題の質、解説ともに素晴らしく、間違いないです。精選、網羅どちらを選ぶべきかは以下の補足を参照ください。
「難問題の系統とその解き方」か「名問の森」だったら、「名問の森」がおすすめ
「難問題の系統」は難度に対して問題数が多すぎて、物理を極めようと思っている人以外やりきれないでしょう。名問の森の問題数はちょうど良いです。
「体系物理」と「良問の風」だったら、「体系物理」がおすすめ
入試までの時間がなければ、問題が精選されている良問の風、時間がまだ半年くらい残っていれば「体系物理」を選びましょう。「良問の風」はやりやすいですが万全の完成までには問題数が足りません。
「リードα」と「秘伝の物理」だったら、「リードα」がおすすめ
基礎固めのレベルなので網羅系をこなした方がいいです。時間がなかったり、とても物理を苦手としているなら「秘伝の物理」の方が取り組みやすいでしょう。解説がすごく丁寧です。(超分厚いです。解説だけで厚さ2cmくらいある)
4 ズバリおすすめは「リードα⇒名問の森」の2冊使い
0から始めて、だんだんと難度を上げていき、最終的に大抵の問題に挑めるようになるためのオススメのルートとしては、「リードα⇒名問の森」という流れがオススメです。
まずはリードαを何周もして基礎を完成させることを目指します。
その後名問の森で実践力をつけていきます。
5 最後に
問題集をたくさん紹介しましたが、いろんな問題集に手を出すのはよくないです。1冊、または2冊を何周もする形でないと物理は伸びません。自分の1冊を決めたらそれを信じてとにかくやり続けましょう。
*学校でリードアルファではなくセミナーが配られている場合は、リードアルファの代わりにセミナーを何周もして基礎づくりをしましょう。ただリードアルファの方が解説が読みやすいので自習しやすいです。
*物理のエッセンス・漆原晃の面白いほどわかる本シリーズ・橋本流解法の大原則、などの本は『参考書』と呼ばれるもので、授業で聞いてなかったところなどをやり直すためのものです。問題演習のための本ではないので、問題集とは別枠で考えましょう。参考書のオススメはまた今度。